「牛乳の危険性」について

おそらく、多くの人が抵抗を感じるのではないでしょうか。それでは、なぜ牛乳には抵抗がないのか? 「あたりまえだろう。生まれた時から飲んでいるんだから」という答えが返ってきそうですね。しかし、いまのおじいちゃん、おばあちゃんが子供の頃は、みんな牛乳なんて飲んでいませんでした。それでは、日本人はいつからこんなに多くの牛乳を飲むようになったのか? 戦前の昭和初期、出産は病院ではなく自宅で行われ、お産婆さんが手伝っていました。粉ミルクや哺乳瓶などはなく、赤ちゃんは母乳だけで育っていました。牛乳を飲む人はほとんどいない時代。ましてや、乳製品を食べる人もほとんどいませんでした。学校も給食というものはなく、お弁当でした。 昭和22年から、アメリカの政策で保健所での栄養指導が認められ、小中学校、幼稚園、保育園の給食に牛乳が導入されるようになりました。「牛乳にはカルシウムが多く含まれているので、たくさん飲むと骨が丈夫になり、身体が大きくなる」と教えられてきました。ところが不思議なことが起きています。戦後、日本人の牛乳の消費量が増えるとともに、骨粗鬆症も同じように増えているのです。主にカルシウム不足が原因とされる骨粗鬆症。牛乳を摂取してるのに変な話です。 実はこれは日本人の体質に深く関係しています。日本人の腸内を調べると、牛乳のカルシウムを吸収するのに必要なラクターゼという酵素が少ないのです。ラクターゼは大人になると減少するため、牛乳飲んでもカルシウムの多くは排出されてしまいます。 もちろん、腸内にラクターゼが多い人種もいます。人間が服も着ていないサルみたいだった太古の時代。ようやく、家畜の乳を飲むことを知った頃。元々、人間はサルが住めるところにしか住めない哺乳動物でした。人は家畜の乳を飲むことによって、サルが住めないほど気候の厳しい土地に住めるようになりました。それは、家畜の乳が、人間にとって厳しい気候の中で生きるのにとても必要なものだったから。家畜の乳はやむを得ぬ代用食でした。乳を分解するラクターゼは、赤ちゃんの時には誰にでもあるものです。ところが離乳の頃になると、ラクターゼが減ってきて母乳を飲めない体になってきます。だからこそ、どんな動物でも親から自立していけるわけです。ところが、大昔に寒帯地方に住み着いた人々は、遺伝子が変化して大人になっても家畜などの動物の乳が飲める身体になりました。 ともかく、日本人は牛乳のカルシウムを分解できません。それでは、腸内にラクターゼが増えれば問題ないのか。実はそうであっても、牛乳が危険であることに変わりありません。世界で一番牛乳を飲んでいるのはノルウェー。そのノルウェーの骨粗鬆症の発生率は、なんと日本の5倍です。牛乳を飲んだら骨が強くなるはずなのに、反対に弱くなるという皮肉な現象が起こっています。 それなら、どうやって骨を丈夫にしたり、身体を大きくしたりしたらいいのでしょうか? 牛乳からカルシウムが取れないとなると問題のような気がします。ところで地上で一番大きい動物は何でしょう? それはアフリカ象です。彼らの平均体重は約5000kg。人間の児童の200人分の重さです。象は草食動物であるにもかかわらず、牛乳を一滴も飲まずに、大きな身体を支える太い骨を作り上げています。象は草や木の葉だけを食べてあんな大きな骨や身体を作っている。実は野菜や海草のほうが、カルシウムが牛乳より豊富なのです。牛乳100gのカルシウム含有量は110mg。大根の葉っぱだと、260mgで2倍以上になります。切り干し大根で5倍、コンブで6.5倍、わかめで7倍、ひじきで14倍、煮干しで22倍です。そうです。日本人は、昔から野菜や海草から上手にカルシウムを摂取してきました。 でも、牛の赤ちゃんは牛乳を飲んでも何ともないのに、人間が牛乳を飲むと身体に悪いのでしょうか? 地球にはおっぱいで育つ哺乳動物が約4000種類います。実は哺乳動物の中で、他の動物のお乳をわが子に与えてる動物は人間しかいません。それってとても不自然なことです。つまり、人間が牛乳を飲むことは自然の掟に反していることです。ゴリラやカバの赤ちゃんがネズミのお母さんのお乳で育てたら不自然です。それと同じことを人間がやっています。 人間の全身には血液が流れています。脳や心臓に行く血液と乳房へ行く血液には違いはありませんね。ともに同じ血液です。その乳房へ行った血液がお乳になります。お乳は「白い血液」と言えます。輸血で同じ血液型なら異常は起きませんが、違う血液型なら死亡してしまいますね。人間同士の血液を交換してもこのような異変が起きます。まして、他の動物の白い血液である牛乳を人の静脈に注射したらどうでしょう。間違いなく死にます。 人乳を滅菌的に取って人間の赤ちゃんに静脈注射しても死にません。しかし、牛乳を人間の赤ちゃんに静脈注射したら死んでしまうのです。それだけの異常反応を起こすわけです。静脈注射の場合、ダイレクトに血管に牛乳が入ってくるから激しい反応があります。口から摂り入れても急激な反応が起こらないから逆に怖いのです。だから、牛乳の栄養に頼りすぎることは危険です。 牛乳が生活習慣病と深く関わっているということはおわかりになったと思います。しかし、もっと心配すべきことが牛乳には隠されています。最近、日本でも凶悪犯罪や異常行動が増加しており、低年齢化の傾向にあります。実はこの現象も牛乳の過剰摂取と因果関係があるという説が有力になっています。だから、牛乳の摂取量を減らすべきかもしれません。子供が授業中に落ち着かなくなる学級崩壊も、牛乳の過剰摂取のせいであると推測されます。キレる子供や少年たちが多いのも関係してるのです。その証拠に、問題行動を起こしている生徒に牛乳をやめさせただけで、情緒が安定し暴力をふるう回数が減ったという記録があります。 人間が牛乳を大量に飲むことは、人間だけではなく牛たちにとっても不幸なことです。メスの子牛は産まれてから数日で親から引き離されます。自然な生活なら半年は一緒に暮らせるのにです。牛乳メーカーは子牛が飲むはずのお乳を製品にしてしまいます。人間が横取りしている形です。子牛は3週間目まではバケツで牛乳を飲めるけど、4週目からは脱脂粉乳や配合飼料に替えられてしまいます。実はこの配合飼料が大変なことを引き起こしました。そうです。皆さんもご存知だと思いますが、配合飼料の一つの肉骨粉でBSE(狂牛病)が発生してしまいました。 乳業メーカーがそんなひどいことをするなんて信じられないと思いますが、過去の雪印乳業の不祥事でもわかりますように、平気で大罪を犯しています。食品メーカーの安全神話はとっくに崩壊しています。消費者もCMなどのイメージに踊らされずに、賢くならないといけません。日本人はCMイメージに釣られやすいので、余計に注意が必要です。 現在でも、牛乳は身体にいいというイメージが定着しています。牛乳有害説を完全に否定する意見もありますが、特定の企業や団体の利権・利益が絡んだ発言なので、話半分に聞いておいた方がいいでしょう。せめて学校給食の牛乳だけでも廃止するべきなのかもしれませんが、間違っていることでも素直に認めたり、行動を変えることができないのが現代社会の現実です。これは何も牛乳の問題に限ったことではありませんね。 物事の表面だけとか一面だけを見るのではなく、視野を広げいろいろな角度で見ておくことは大切。良いも悪いも理解した上で、選択していけばいいのです。どんな食材にも、メリットとデメリットの両面があります。どんなに栄養に富んでいようと、体にいいと言われていたとしても、必ず欠点があります。欠点なしの完璧な食材なんて、この世には存在しないのです。 牛乳の裏については、短絡的に考えずに、今回の情報のひとつとして捉えておいてください。それでも牛乳を飲み続けるのか、きっぱりやめるのか、ほどほどにしておくのか、それは各自の自由な選択と判断です。 どのような人でも、健康を考えていくのに食の問題は無視できません。本当の意味で健康的な生活を送っていくには、「生きた知恵」が必要です。この機会に、皆さんもご家族を含めて真剣に考えてみてはいかがでしょうか。  
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