「甘い物を食べる」ことの危険性について・・・

甘い物が好きな人は多いですね。嫌いだという人はほとんどいないでしょう。私も甘い物好きですが、その有毒性を認識するにつれ、食べ控えるようになりました。よく「砂糖は頭の栄養」と言われてますが本当でしょうか? まずは「砂糖とは何か」という基礎講座です。砂糖とは、サトウ大根やサトウキビから取ったショ糖です。いわゆる糖質の一つで、重要栄養素の一つとされており、生命エネルギーを支えるエネルギーとなります。ところが、自然界にはショ糖はあまりなく、ほとんどがデンプン(炭水化物)という多糖類として存在しています。多糖類の分子構造をみると、10個〜数十万個の単糖(一価の糖)で構成されています。多糖類であるデンプンは、体内で単糖類であるブドウ糖に分解されます。このブドウ糖にまで分解されて、はじめて体内で利用できるのです。多糖類のデンプンが単糖類のブドウ糖に分解されるまでの大まかな流れは以下の通り。 ㈰デンプンが唾液や膵液中の酵素「アミラーゼ」で分解され、二糖類の麦芽糖になる。 ㈪さらに小腸の粘膜で分解され、単糖であるブドウ糖にまで分解される。 ㈫ブドウ糖は小腸で吸収され、門脈を通って肝臓に入り、脳や身体のエネルギーとして使われる。 自然な食べ物では上記のような経路で消化吸収されるわけです。ところが、近年作られた砂糖はこのような経路をたどりません。ここに砂糖を摂取することの大きな問題点、危険性があります。砂糖はいきなり胃から血液中に入ってしまうのです。胃からは水とアルコールしか吸収されないはずですが、砂糖もなぜか胃から吸収されます。門脈を通らず、いきなり脳に刺激を与えるのです。わずか20〜30分ほどで血中濃度がピークになり、インスリンの分泌を強要し、膵臓が疲弊します。血糖値を下げるホルモンはインスリンしかないので、負荷が膵臓に一点集中するのです。 それだけではなく、急激に血中に入った砂糖は焦性ブドウ糖(2−ケトプロピオン酸)となり、血液を酸毒化し、骨からのカルシウムの溶出を促進します。身体の酸毒化が進むと免疫力も低下します。さらにその代謝のために、他のミネラルやビタミン(特にビタミンB群)を奪い、そのほとんどが尿中に排泄させられます。つまり、砂糖は「頭の栄養」に全くならないどころか、身体のエネルギーにもならず、毒作用のみを与えるということです。 私たちの身近にある砂糖ですが、なぜこんなに危険なのでしょうか? まずは、「白砂糖は調味料ではない」という事実を知っておいてほしいのです。料理の基本は「さしすせそ」という言葉がありますが、その「さ」が砂糖に当たるため、世間の多くの人がカン違いしているのかもしれません。白砂糖の正体は栄養学的な糖質ではなく、純粋な化学薬品であり、人体にとっては「異物」ということです。数十年前に作られた精製された物質であり、サトウキビに含まれる自然食品ならではの微量元素はまったくありません。 さて、砂糖は脳や身体のエネルギーにならないどころか、これではタバコと同じで「百害あって一利なし」の状態。小さな子どもがタバコや酒を好むことはありませんが、砂糖の怖さはその小さな子どもも好むこと。薬の場合、子どもは親や医者が勧めなければ飲みませんが、砂糖は子ども自ら摂りたがります。おとなも例外ではありませんね。 周りを見渡せば、砂糖を含んだ食品が満ちあふれています。ケーキやお菓子、アメ・ガム・チョコなどのおやつ類、アイスクリーム、清涼飲料水などのドリンク、砂糖入りヨーグルト、パン、ジャム、おそうざい、漬け物などなど。市販の食品のほとんどは白砂糖が使われています。砂糖から逃れられない状況と言ってもいいかもしれません。 砂糖の怖さの一つに中毒性があります。甘い物好きな人は、これを意識していないと思います。白砂糖はその常習性の強さから「白い悪魔」「甘い麻薬」とまで呼ばれています。子どもからお年寄りまでみんなが安易に手を出し、その実害は目立たない形で進行していく。そして、その甘さの誘惑を断ち切ることができない。そういう意味では、麻薬や覚醒剤よりタチが悪く、怖い存在だと思います。甘い物を食べるのに罪悪感も発生しませんしね。甘い物の呪縛から逃れるには、禁酒禁煙に匹敵するほどの勇気と、覚醒剤をやめるほどの決心と覚悟が必要だと言えます。 数ある砂糖の実害の中で「おや?」と思うのは、「凶暴になったり、精神異常をきたす」という点。「普通、甘い物を食べると幸せな気分になるのでは」と言いたいところですが、現実は逆が起きます。その仕組みを以下に簡単に記しておきました。 甘い物を食べる → 血糖値の上昇 → インスリン分泌 → 血糖値の下降 → 甘い物を摂取 → 血糖値の急上昇 → インスリン過剰分泌 → 低血糖症 → アドレナリン分泌 → 「イライラする」「ムカつく」「キレる」などの攻撃・暴力的行為 → アドレナリンが血中で酸化 → アドレノクロム(別名:幻覚物質)を生成 → 統合失調症などの元凶 砂糖の害を訴えると、一番よく出てくる質問は「だって、疲れた時には甘い物がいいと言うじゃない!?」というものです。これも世間にはびこる間違った健康常識が招いた迷信です。忙しく働く人が空腹では元気が出ないと、疲労回復にと途中で甘い物を食べたり飲んだりする。すぐに元気が出て、数時間は動けるというパターンなのですが、それが正しいと誤認されています。一時的には元気が出る人がいるのは事実ですが、そのあとはぐったりと余計に疲れてしまうのです。 アルツハイマーと糖分の関係を論じたものは他にもたくさんあります。その中には、アルツハイマーになった人を介護する家族の手記もあるのですが、それらに共通する驚くべき点は患者が甘い物好きであるということを指摘していることです。報告の中には、痴呆が進んできたおばあちゃんに菓子類を与えないようにしたら、状態がストップしたままになったという例まであります。 「砂糖は脳のエネルギー源」などの言葉にだまされてはいけません。確かに糖分には身体のエネルギーを支えるという一面はあるのですが、今までの説明でおわかりの通り、砂糖のような二糖類をエネルギー食品と考えるのは危険なことです。実際は多糖類である米などの穀物を主にすべきです。多糖類はゆっくりと分解されていくので、エネルギーが安定供給されます。甘い菓子類や清涼飲料水は控えた方がよいというのは言うまでもないですが、パンやうどんなどの糖質に偏った食事にも注意が必要です。野菜から先に食べるなど、血糖値をゆるやかに上げていくというような食事の改善法が大切です。  
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